「戌の日に安産祈願」とはいったい何をすればいいの?
神社やお寺でご祈祷
年配の方が「安産には戌の日にお参りを」と言われる中で、その意味がよくわからないまま、ご祈祷を受けていたという方が少なくないのも実態でしょう。
戌の日というのは、12日に1度めぐってくる日のこと。戌が多産で安産だということから、戌の日に神社や寺院でご祈祷を受けると安産で出産ができると言われてきました。安産祈願を受ける神社やお寺を選ぶ際は、「できれば近くの神社で」「よくお世話になっているお寺で」などなど、ご自由にどうぞ。
お詣りをしてお守りや腹帯を購入するだけでも良い
戌の日に神社やお寺にお参りし、ご祈祷を受けなければ意味がない……そんなわけはありません。わが子の安産を願う気持ち、より健やかな出産を願う気持ちさえ持っていれば、それがどんなかたちをしていようが、どうでもいいのです。
実際にその場にお参りし、お腹の子のことを思ってお守りや腹帯などを購入するだけでも十分。戌の日にこうしなければならないという決まりはありません。そのことだけをどうぞ覚えておいてください。
「何をする」より子の元気な成長を願う気持ちが一番
母子ともども健やかに出産を終えられること。これが安産をご祈祷する、根本の思いではないでしょうか。それにもかかわらず、現代は、情報の海の中でとらえた「何々せねばならない」という情報に大きく踊らされてしまっています。戌の日にご祈祷を受けようとするあまり、母体に大きな負担がかかってしまっては元も子もありません。体調が悪いのであれば、決して無理をせず、身体を休めることのほうが大切です。
どんなことをしてきたかというより、今現在、子の元気な成長を願う気持ちのほうが大切。無理しない環境下で、ご祈祷を受けていただけるよう願っています。